はじめに
今回は マウスコンピューター MB-K700SN-M2H2-A において、キーボードへ水がかかった後に起動できなくなったというご相談をいただいた診断事例です。
液体が内部へ侵入した可能性があるため、最初から分解診断を行い内部状態を確認しました。
その結果、マザーボード上に複数のショート痕が確認され、内部部品にもダメージが及んでいる可能性がある状態でした。
今回は診断のみを実施し、修理対応は行っていません。
同じ症状が出ていないか確認
以下のような症状がある場合、今回と似た 液体によるパソコントラブルの可能性があります。
・キーボードに水や飲み物をこぼしてしまった
・その後パソコンの電源が入らない
・電源ボタンを押しても反応がない
・電源は入るが画面が表示されない
・キーボードの一部が反応しない
・突然電源が落ちた
液体が内部へ侵入した場合、電気回路のショートや腐食によって起動不能になることがあります。
お問い合わせ内容
今回のお問い合わせ内容は以下の通りです。
・キーボードに水がかかった(液損)
機種情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | マウスコンピューター |
| 機種 | MB-K700SN-M2H2-A |
| OS | 確認できず |
| 補足 | ノートパソコン |
※起動できない状態のため、OSの状態は確認できませんでした。
現象確認
お預かり後、液体による内部ダメージの可能性を考慮し、通常の動作確認よりも先に内部状態の確認を行いました。
液体トラブルの場合、以下のような問題が発生することがあります。
・基板回路のショート
・電子部品の腐食
・電源回路の破損
・キーボード基板の破損
今回のケースでも、液体侵入による内部ダメージの可能性が高いと考え、分解診断を実施しました。
点検・診断結果
今回の診断では、内部基板の状態を中心に確認しました。
分解診断
液体トラブルが疑われる場合、外観だけでは状態を判断できないため、内部確認が必要になります。
分解した結果、以下の状態を確認しました。
・マザーボード上に複数のショート痕
・基板のダメージが複数箇所に及んでいる可能性
また、本機種は
・CPUオンボード
・GPUオンボード
の構成となっており、主要部品がマザーボードと一体化しています。
そのため、マザーボードが損傷している場合、影響範囲が広くなる可能性があります。
技術的判断
今回の診断結果から、液体侵入によってマザーボード回路がショートしている可能性が高いと判断しました。
判断理由は以下の通りです。
・マザーボードに複数のショート痕が確認された
・CPUおよびGPUがオンボード構成
・起動確認ができない状態
液体トラブルでは、電源を入れた瞬間に回路がショートし、以下のような状態になることがあります。
・マザーボード破損
・電源回路破損
・チップ損傷
今回の基板状態から考えると、複数の部品がダメージを受けている可能性が高い状態と考えられました。
そのため、修理としては 全損扱いになる可能性が高いという判断になっています。
想定される原因
今回の症状として考えられる原因は以下の通りです。
1 液体侵入による基板ショート
もっとも可能性が高い原因です。
水分が基板回路に触れることでショートが発生することがあります。
2 電源投入時の回路破損
液体侵入後に電源を入れると、回路がショートし部品が破損する場合があります。
3 基板腐食
水分や飲料に含まれる成分によって基板が腐食することがあります。
4 CPU・GPU周辺回路の損傷
本機種はCPUとGPUがオンボードのため、基板ダメージの影響が広がる可能性があります。
5 電源回路の破損
液体が電源ラインに侵入すると、電源回路が破損することがあります。
対応内容
今回実施した対応は以下の通りです。
・分解診断
・マザーボード状態確認
・ショート痕確認
診断の結果
・マザーボードに複数のショート痕を確認
しました。
内部状態から判断すると、複数の部品がダメージを受けている可能性が高く、修理としては全損扱いになる可能性が高い状態でした。
今回は 診断のみ実施しています。
再発防止・運用アドバイス
ノートパソコンの液体トラブルを防ぐためには、以下の点に注意することが重要です。
・パソコンの近くに飲み物を置かない
・キーボード上で飲食をしない
・水がかかった場合はすぐ電源を切る
・ACアダプタを抜く
・できるだけ早く専門業者へ相談する
液体がかかった状態で電源を入れてしまうと、ショートによるダメージが拡大する可能性があります。
同じ症状で起きやすい別原因
パソコンが起動しないトラブルは、一般的には以下の原因でも発生します。
・電源回路故障
・メモリ故障
・SSD故障
・マザーボード不良
・電源アダプタ故障
ただし、今回のように液体侵入が確認されている場合は、内部基板トラブルの可能性が高くなります。
同じトラブルの原因解説
液体トラブルについては、以下の記事でも解説できます。
・ノートパソコンに水をこぼした時の対処方法
・液体損傷で起きるパソコントラブル
・水没パソコンの修理について
まとめ
今回の事例では、マウスコンピューター MB-K700SN-M2H2-A においてキーボードへの液体侵入による起動不能トラブルを確認しました。
分解診断の結果、マザーボード上に複数のショート痕が確認され、内部部品にもダメージが及んでいる可能性が高い状態でした。
CPUやGPUがオンボード構成のため、影響範囲が広くなる可能性があり、結果として全損扱いになる可能性が高い状態と判断されています。
今回は診断のみを実施した事例となります。
同じ症状でお困りの方へ
今回のように
・キーボードに水をこぼした
・パソコンの電源が入らない
・突然起動しなくなった
といった症状は、内部回路のショートが原因の可能性があります。
当店ではこのような 液体トラブル、起動不能パソコンの診断にも対応しています。
宅配修理にも対応していますので、同じような症状でお困りの際はお気軽にご相談ください。
