Lenovo Legion T5 ブルースクリーンが発生するトラブルの診断事例

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はじめに

Lenovo製デスクトップパソコン Legion T5 にて、使用中に突然ブルースクリーンが発生するというトラブルのご相談をいただきました。
ブルースクリーンはハードウェア故障の可能性もありますが、Windowsのシステムやドライバの不具合が原因で発生するケースも少なくありません。

今回のケースでは、

  • 発生タイミングが完全にランダム
  • SSD自体の故障は確認できない
  • Windows環境を移行すると再発

といった状況から、Windowsシステム側のトラブルの可能性が高いと判断しました。
最終的には Windows11の修復インストールとドライバ更新、高速スタートアップの無効化 により症状の改善を確認しています。


同じ症状が出ていないか確認

以下のような症状が出ている場合、今回と似た原因の可能性があります。

・パソコン使用中に突然ブルースクリーンになる
・ブルースクリーンの発生タイミングが毎回違う
・ゲームやベンチマーク実行中にブルースクリーンになる
・何も操作していない状態でも突然再起動する
・エラーコードが 0x133 と表示される
・イベントログに Kernel-Power (KP41) が記録されている

これらは、必ずしもハードウェア故障とは限らず、Windowsのシステムやドライバの状態が関係している可能性があります。


お問い合わせ内容

お客様からのご相談内容は以下の通りです。

・パソコン使用中に突然ブルースクリーンが発生する
・発生タイミングが決まっておらず、原因がわからない
・ゲームやベンチマーク中に発生することがある
・何も操作していない状態でも発生することがある

使用環境などの申告ベースでは、特定のソフトに依存している様子はないとのことでした。


機種情報

項目内容
メーカーLenovo
機種Legion T5
OSWindows11
補足ゲーミングデスクトップPC

Legionシリーズは高性能CPUやGPUを搭載したゲーミングPCのため、負荷が高い状態でトラブルが発生する場合は ハードウェア故障との切り分けが重要になります。


現象確認

実際に動作確認を行ったところ、以下の症状が確認できました。

・ブルースクリーン発生タイミングは完全にランダム
・起動直後でも発生する
・ベンチマーク実行中にも発生する
・発生までの時間が一定ではない
・再現性はあるが条件が特定できない

またブルースクリーンのエラーコードは

0x133

が確認されました。

このエラーコードは、Windows内部の処理がタイムアウトした場合などに発生することがあるため、ドライバやシステム処理の問題が疑われるケースもあります。


点検・診断結果

トラブルの原因を特定するため、以下の点検を実施しました。

ストレージ検査

搭載SSDの状態を確認しました。

・SMART情報確認 → 異常なし
・セクタスキャン → 異常なし

この段階では SSD自体の物理障害は確認できませんでした。


検証用SSDによる動作確認

次に、検証用SSDへ交換し Windows11を新規インストールした状態で動作確認を行いました。

結果

・ブルースクリーンは発生しない
・正常動作を確認

この時点で、以下の可能性が考えられました。

  • 既存SSDの故障
  • Windows環境の不具合

Windows環境の移行テスト

既存SSDのデータを検証用SSDへ移行し、同じWindows環境で動作確認を行いました。

結果

・ブルースクリーンが再発
・エラーコード 0x133

この結果から、SSDハードウェアではなくWindows環境側に問題がある可能性が高いと判断しました。


技術的判断

今回の診断結果を整理すると以下の通りです。

検証内容結果
SSDの物理検査異常なし
新規Windows環境正常
既存Windows環境移行ブルースクリーン再発

このことから、

Windowsシステムまたはドライバ環境に何らかの問題が生じている可能性が高い

と判断しました。

ハードウェアトラブルの場合、

・新規OSでも発生
・負荷テストで再現

することが多いため、今回の症状とは一致しない部分が多いと考えられます。


想定される原因

今回のような症状で考えられる原因としては、以下のようなものがあります。

1 Windowsシステムの破損

Windowsアップデートやソフトウェアの影響で、システムファイルが破損することがあります。
この場合、ブルースクリーンがランダムに発生することがあります。


2 デバイスドライバの不具合

GPUドライバやチップセットドライバの不整合により、OS内部でエラーが発生するケースがあります。


3 Windows高速スタートアップ関連トラブル

高速スタートアップ機能は、環境によっては

・起動状態の不整合
・ドライバ初期化の問題

を引き起こす場合があります。


4 OSアップデート後の不整合

Windows11は大型更新後にドライバとの互換性問題が発生するケースがあります。


5 システムキャッシュの異常

キャッシュデータやシステム状態の不整合により、OS内部処理が停止することがあります。


対応内容

今回実施した作業は以下の通りです。

・Windows11の修復インストール
・デバイスドライバの更新
・高速スタートアップの無効化

またイベントログを確認したところ、

Kernel-Power (KP41)

のログが確認されました。

通常KP41は強制シャットダウン時などに記録されますが、今回の環境では

・正常シャットダウン
・正常起動

にも関わらず記録されていました。

検証の結果、

高速スタートアップを有効にすると再発する可能性

が考えられたため、この機能は無効化しています。


最終動作確認

作業後に

FFベンチマークを繰り返し実行

して動作確認を行いました。

結果

・ブルースクリーン発生なし
・原因不明の再起動なし

安定動作を確認できました。


再発防止・運用アドバイス

今回のようなトラブルを防ぐため、以下の運用が推奨されます。

・Windows大型アップデート後はドライバ更新を行う
・GPUドライバは定期的に更新する
・高速スタートアップを無効にする
・ブルースクリーンが出た場合はイベントログを確認する

特にゲーミングPCの場合、GPUドライバとWindowsの相性が影響することもあります。


同じ症状で起きやすい別原因

ブルースクリーンは様々な原因で発生する可能性があります。

・メモリの不具合
・GPUドライバのトラブル
・電源ユニットの不安定動作
・SSDやHDDの障害
・BIOS設定の不整合

そのため、原因の切り分けには実機での検証が重要になります。


同じトラブルの原因解説

ブルースクリーンの原因については、以下の記事でも解説しています。

・パソコンがブルースクリーンになる原因
・Kernel Power 41 エラーの原因
・Windows11 突然再起動する原因


まとめ

今回のLenovo Legion T5のトラブルでは、

・ブルースクリーンがランダムに発生
・SSDハードウェアは正常
・Windows環境移行で再発

という状況から、Windowsシステムの不整合が原因の可能性が高いと判断しました。

Windows11の修復インストールとドライバ更新、さらに高速スタートアップの無効化を行うことで、ブルースクリーンの再発は確認されなくなりました。


同じ症状でお困りの方へ

今回のように

・パソコンが突然ブルースクリーンになる
・使用中にランダムで再起動する
・原因が分からないブルースクリーンが出る

といった症状は、ハードウェアではなく Windowsシステムやドライバのトラブルが原因の可能性もあります。

当店ではこのような

・ブルースクリーンの原因診断
・Windowsトラブルの切り分け
・システム修復や再インストール対応

にも対応しています。

宅配修理にも対応しておりますので、同じような症状でお困りの際はお気軽にご相談ください。