自作デスクトップ パソコンの電源が入らないトラブルの診断事例(HDD基板故障)

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はじめに

今回は 自作デスクトップパソコンで電源が入らなくなってしまったトラブルの診断事例をご紹介します。
すでにご自身で CMOS電池交換や電源ユニット交換を試されたとのことでしたが、症状は改善しなかったという状況でした。

診断を進めた結果、電源ユニットそのものではなく、接続されていたハードディスクの基板故障が原因となっている可能性が高い状態を確認しました。
ハードディスクを交換したところ、パソコンは正常に起動する状態へ改善しました。


同じ症状が出ていないか確認

パソコンの電源が入らないトラブルでは、以下のような症状が見られることがあります。

・電源ボタンを押しても何も反応しない
・ファンが回らない
・一瞬だけ電源が入るがすぐ落ちる
・電源ユニット交換しても改善しない
・内部パーツを接続すると電源が入らなくなる

このような場合、電源ユニット以外のパーツがショートしているケースもあります。


お問い合わせ内容

今回のご相談内容は以下の通りです。

・パソコンの電源が入らない
・CMOS電池を交換したが改善しない
・電源ユニットを交換したが改善しない

自作パソコンの場合、構成によって原因が複数考えられるため、各パーツの切り分け診断を実施しました。


機種情報

項目内容
メーカー自作PC
機種デスクトップパソコン
OSWindows10
補足自作構成

自作パソコンでは、部品ごとの相性や接続状態によって起動トラブルが発生する場合があります。


現象確認

診断時に以下の状態を確認しました。

・電源ボタンを押しても起動しない
・電源ユニット交換でも改善なし

そのため、単純な電源ユニット故障ではない可能性があると考え、詳細な診断を行いました。


点検・診断結果

原因を特定するため、以下の点検を実施しました。

電源ユニットの動作確認

電源ユニットにテスターを接続して動作確認を行いました。

最初の確認では 正常動作しない状態(NG) を確認しました。

その後

・電源ユニットの配線を外す
・放電作業を実施
・再度テスター確認

を行ったところ、一部で正常動作を確認しました。

さらに確認すると 電源配線の一部に誤りがある状態を確認しました。

配線を正しい状態へ修正したところ

パソコンが正常に起動する状態を確認しました。

この時点で、電源ユニット自体は正常である可能性が高いと判断しました。


再現テスト

検証用の電源ユニットを接続してテストしたところ

再び電源が入らない症状が発生

しました。

この状況から

接続されているパーツのいずれかが原因となっている可能性

が考えられました。


パーツ切り分け

各パーツを確認していく中で、搭載されていたハードディスクに異常を確認しました。

具体的には

ハードディスク基板に搭載されている「積層セラミックチップコンデンサ」が破裂している状態

でした。

このハードディスクを接続すると

・電源が入らない
・システムが起動できない

という現象が再現しました。


技術的判断

今回のトラブルでは、電源ユニットやマザーボードの故障ではなく

ハードディスク基板の破損によるショート状態

が原因になっている可能性が高いと判断しました。

積層セラミックチップコンデンサが破損している場合

・通電時に異常電流が流れる
・電源保護回路が作動する

などの影響で、パソコンの電源が入らなくなることがあります。

取り外したハードディスクを専用装置に接続して確認したところ

通電反応がない状態

であり、重度の物理障害であると判断しました。


想定される原因

今回のトラブルの原因として考えられるものは以下の通りです。

1 ハードディスク基板の故障

基板上の電子部品が破損すると、通電できなくなる場合があります。

2 積層セラミックコンデンサ破損

コンデンサが破裂するとショート状態になり、電源が入らなくなる場合があります。

3 経年劣化

電子部品は長期間使用すると劣化するため、突然破損する場合があります。


対応内容

今回実施した作業は以下の通りです。

・故障したハードディスクの取り外し
・内蔵ハードディスクの交換

交換後

・GPT形式で認識
・Dドライブとして認識

を確認しました。

その後

・Windows正常起動
・基本動作確認

を行い、正常動作を確認しました。


再発防止・運用アドバイス

ストレージトラブルを防ぐため、以下の対策をおすすめします。

・重要データのバックアップを定期的に行う
・外付けHDDなどにコピーを保管する
・突然の電源断を避ける

ストレージは消耗部品のため、突然故障することもあります。


同じ症状で起きやすい別原因

電源が入らないトラブルでは、以下の原因も考えられます。

・電源ユニット故障
・マザーボード故障
・メモリ不良
・ショートしている拡張カード

特に自作パソコンでは、接続パーツのトラブルが原因になるケースもあります。


同じトラブルの原因解説

電源が入らないトラブルについては、以下の記事でも解説しています。

・パソコンの電源が入らない原因
・HDD故障の症状と見分け方


まとめ

今回の事例では 自作デスクトップパソコンで電源が入らないトラブルが発生していました。

診断の結果

・電源ユニットは正常
・配線ミスを修正
・ハードディスク基板の破損を確認

という状態でした。

故障したハードディスクを交換することで、Windows10が正常に起動する状態へ改善しました。


同じ症状でお困りの方へ

今回のように

・パソコンの電源が入らない
・電源ユニット交換しても改善しない
・突然起動できなくなった

といった症状は、内部パーツの故障やショートが原因の可能性があります。

当店ではこのような 電源トラブルの診断やパーツ故障の切り分けにも対応しています。
宅配修理にも対応していますので、お困りの際はお気軽にご相談ください。